銀河団3周年につきまして、

応援している「銀河団」が2月25日で結成3周年を迎える。

正式名称は「銀河団from番町ボーイズ⭐︎」と言い、男性演劇集団「劇団番町ボーイズ⭐︎」のメンバーとその候補生で構成される5人組ダンスボーカルユニットである。簡単に言ってしまえば地下アイドルに分類される気がするけれど、一応木原くんが歌って、優くんがちょっと歌って、あとはダンスをしているという「ダンスボーカルユニット」読んで字の如くそういう5人組だ。SME的にはアーティスト扱いらしい。

 

さて2017年2月25日、青山Rizmにて彼らは誕生した。「銀河団」と書かれた巻物がバーンっと開かれたあとの「思ってたんとチガウ」感は、共感できる人もいるのではないだろうか。

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ともあれ彼らは、木原くんとよしくんと優くんと矢代くんとたいせーは、この日から「銀河団」となった。HELLO AGAINを披露し、とってもいい曲だ、と思った1日だった。

 

その後番ボの舞台のオープニングアクトを務めたり、イベントに出たり、色々あって5月31日にCDデビューすることになった。「平均年齢17歳!」と若さを売りにし、デビュー当日からリリースイベントが始まった。リリイベ初日、そこに立つ彼らの「思ってたんとチガウ」感溢れる表情は忘れられない。

 

これからたくさんの人に来てもらえたらいいなーーー

 

良い意味でも、悪い意味でも、そう思えたイベントだった。もちろん(初回が上尾だったこともだいぶ影響があったと思うけど)回数を重ねるごとに着実に観客は増えているので、今となっては「そんなこともあった」と懐かしむ余裕がある。

 

1stシングルはHELLO AGAINが名曲すぎて霞みがちなConnected to UがA面だが、よく聞いてみると情報化が拡大する現代社会に向けた曲で、人と人とのネットワーク的つながりを夜空の星になぞらえた大変現代的なものとなっている。

「おはよう、おやすみでまたねと どこでも誰とでも繋がる時代に生きてる人たちは寂しくないの?」

と問いかけから始まるあたりがかなりヤバさを出している。

ちなみに3曲目に収録されている「You Go Your Way」は等身大の青春ソングで、振りが楽しいし、個人的にはかなりファン受けが良いと思ってるんだけど、、、?

 

さて1stシングルのリリイベ後には木原くんが外部舞台に出たり、矢代くんはテニミュに出ていたし、色んなイベントに出たり、それっぽい活動を重ねて2ndシングル発売があった。

 

ちなみに1stシングルと2ndシングルの間に発表されて今現在音源化されていない「Summer Days」という曲が存在する。*1関ジャニ∞でいうところの「Do you agree?」的立ち位置の曲であるため、「あ〜まったく、音源化いつするの〜!?!?」と叫びながらも、いざ音源化となったら阿鼻叫喚しそうである。タオルを振り回す曲で、ライブの最後やアンコールで聴くことが多い。非常に盛り上がるし、好きな人は多いと思う。

 

さて2ndリリイベだが、初日は1stリリイベを彷彿とさせるような雰囲気があった(場所が八王子ということも大きく影響していたが)。もちろん結果としては1stより集客があったように見えたし、盛り上がっていたように感じた。個人的に2ndの曲がかなり好きで、2ndのときのビジュアルも好きで、というか「冬の銀河団」が好きで、私にとってエモの詰め合わせのようなシングルだ。

A面になっている「愛しても恋しても」(通称:愛恋)は1stと比べるとダンスがかなり路線を変えてきたな、という印象を受ける。「君だけとドキドキしたい…」というサビの彼らの表情をぜひ見て欲しい。2曲目「いつだって君が好き」は洋楽の日本語カヴァーであり、本家の洋楽の方ならyoutubeでPVを見ることができるが、かなり鬱なPVなのであまりオススメしない。3曲目「まっすぐにI Love You」はとりあえず聴いて欲しい。まっすぐ〜は銀河団イチハートを突いてくる曲だと思う。あのAkira Sunsetが「数年温めていた曲」というだけある。

2ndの何が良かったかというと、等身大を唄った1stから少し背伸びをしているということ。青春ソングを歌っていた少年たちが一丁前に愛だの恋だの語るギャップが刺さるのだ。彼らに合った曲を歌ったのが1stで、曲に彼らが合わせて背伸びをしたのが2ndという感じ、これは非常に良かった。

 

2ndリリイベは色々とあって、特典会(2ショット撮影会)が少しずつ厳しくなっていったのはこの辺りから。この時はたしか「メンバーに物を持たせるのは禁止」とかそんなのだったと思う。というか、そもそも無法地帯で特典が行われること自体このご時世には珍しいし(しかもアーティストとして売り出しているなら尚更)、現在は2ショットすら特典として存在しないが、それで良いと思っている。だって、ダンスボーカルユニットなんだもの。

とは言いつつ私も特典会を楽しんでいた側の人間なので、今更掌返しのようなことを言っても全く信憑性がないが、とにかく今は今で楽しいのでオールオッケー。

 

その後銀河団は初めてのワンマンライブを開催した。結成約1年のころだ。持ち曲が少ない中で内容を組むのは極めて困難だったように思えるが、あのライブはある意味で「銀河団らしさ」があった。現在の銀河団にそれは感じられないのだが、「いろいろ」が混ざり合って、いい意味でダークなものだった。

ちなみにわたしはそれもそれで一つの魅力だと思っている。後述するが、たいせーがいてくれたからこその魅力が間違いなくそこにあって、いろんな意味でギラついていた。

もちろんいまの状態がベストだということに異論はないけれども、それにしても「なかった」とされるのであらば惜しい過去である。ふと思ったが実はそれも含めて「銀河団」なのかと考えると、非常に奥深い。

 

時は進み3rdシングルの発売となる。個人的な話だがこの辺りから半年ほど人生が忙しかったためあまり銀河団を追えていない。3rdのA面「BURN!!」はワンマンで披露された曲で、「今までにない感」を狙ってきた。このPVかなり内容が深くて、そもそも完成度も非常に高いのだが見ているとなぜか不安になってしまう。まるで一つの“思い出”を語らんばかりのアルバムの中のお話。時代は90年代、レトロ感。確かに「今まで見たことのない銀河団」がそこにはあった。

BURN!!の歌詞は対比表現がかなり散りばめられている。「引いたり押したり」「朝から晩まで」「白黒つけたいんだ」「燃え尽きるほど/溶かして温めてあげたい」「遠くて近くて」「締め付けられて/解き放て」こうして0から100までを提示した中で、「戸惑う」「まるで迷子」と歌うのだ。これが、いったいどこに向かうのだろうと不安に思う要素だと感じている。

わたしは、宇宙という空間の中で、多数のベクトルが存在するもののどちらが正でどちらが負か、またどのようなベクトルを選ぶべきかなどは「進む」ことに関係ないというメッセージを感じた。簡単にいうところの「可能性は無限大」だよね、というお話。

ちなみに2曲目に入ったのはラブソング。2ndで散々やってしまったのでちょっと被り気味なところはあった。良い曲なんだけどタイミングが惜しかった気がする。3曲目にまっすぐ〜のリミックスを持ってきていて、正直なところこれなら3rdごとやめるか、曲数増やしてアルバムにするかしてほしかった。1st、2ndに比べると内容が薄いと感じてしまった。自分の熱量の関係もあるんだろうけど。

 

さてその後はイベントや舞台などなどに出演し、2018年10月にたいせー銀河団を脱退した。ちなみに、めちゃくちゃ驚いた。誰かしら脱退加入しながら動いていくものだと思っていたけれど、最初にたいせーがいなくなるとは思っていなかった。

きっとこんな風に思っていたのは私くらいで、みんなは「やっぱり」という感じなのだろう。まあ、たしかに一人だけ明らかにスタンスが違うように見えたからね。でもそんなのは仕方がなくて、例えばドレスノもそうだったように、番ボは役者をやりたい人・歌いたい人・モデルをしたい人など様々なタレントの集まりであり、方向性が違うなんてのはハナからわかり切っていたことだったはず。ただ、その方向性の違いをうまく活かして銀河団であると(BURN!!からも)思っていたため、一人やりたいことが違ったたいせーが脱退していくのは、残念だった。

まあたいせーの人生だから楽しく生きてくれと心から願っている。ただ、たいせーのいた銀河団も好きだった。方向性が違う銀河団が、好きだった。明らかにスタンスの違う人たちが、1つの曲を歌って、踊って、魅せていた。

わたしはそんな、いい意味でも「違う人たち」が集まっていた5人組が、好きだった。

 

まあ思い出話はこの辺にして、要するにつまり、銀河団は少しの間4人組になった。

 

4人の銀河団は、いつも通りだった。変わったといえば木原くんがずっと歌っているようになったことくらい。まあ、ボーカルが抜けたのでそれは仕方がない。

年が明けて舞台があって、その後ワンマンがあった。そこで新メンバーが発表されることとなり、ボーカルが加入すると思っていた。誰しも、その穴を埋める人材が来ると思っていた。だから伊織くんを初めて見たときに、良い意味で裏切られたと感じたのだと思う。

 

銀河団に加入した伊織くんはなんと最年長、顔は加藤シゲアキ、そして何よりも根が真面目な好青年だった。ダンス担当ということにも驚いた。そして銀河団は穴を埋めたのではなく、「新生」の名にふさわしく生まれ変わったと感じた。

ほぼ別のグループとして受け入れられたので全く抵抗はなかったし、何よりも想像の3億倍くらい伊織くんは良い子だった。ワンマンに向けて全ての曲の振りを1ヶ月で入れたこと、ファンに受け入れてもらえるか不安だったこと、色々と語った。こんなに良い子は必ず報われて欲しいと思ったし、銀河団に入ってくれてありがとうと思った。あのワンマンでは優くんがものすごい笑顔で踊っていたので、あんな笑顔を引き出せるなんて相当伊織くんは良い子なんだろうねと友人と話しながら帰宅したのを覚えている。

 

伊織くんはすぐにメンバーに溶け込み、銀河団を好きになってくれた(ように思えた)。今や伊織くんの周りにメンバーが集まるといった中心人物的な人だし、伊織くんが銀河団に加入したというよりも、銀河団が伊織くんに加入したという表現の方がしっくり来る。

 

さてワンマンで披露された数曲がアルバムに収録されることとなった。銀河団初のミニアルバムとなり、木原くんのソロ曲も収録されている。ちなみにこのアルバム、2ndに匹敵するくらい好みなCDだ。

1曲目の「SMILE」は、PVを見てもらうと分かるように背伸びをしよう、という印象が全くない。銀河団等身大ソングに戻ったように見える。爽やかさ、楽しさ、軽快さ。夏らしいポップなチューン、とその言葉通りの曲となっている。しかし、1stのカップリング的な等身大とは少し雰囲気が変わっていて、それはおそらく(伊織くんが加入したこともあるが)彼らが単純に成長したということなのだと思う。PVを見ていても、格段にダンスのレベルが上がっているのが素人目にも分かる。ついでにこの曲はボーカルが木原くんだけなので、木原くんが歌ってあとの4人は踊っている。すごいのは、そこに全くの違和感がないところだと思う。(私がよしくんばかり見ていることを加味するとしても)4:1のダンスボーカルユニットという時点で希少な気がする。なのに、それを一切感じさせないのは成長して生まれ変わった「新生銀河団」の雰囲気であり強みなのだと思う。

さて2曲目に収録された「Dance of Thunder」(以下:ダンサン)が、めちゃくちゃドストライクだった。ダンサン好きのファン、多いはずだ。ちなみによく歌詞カードを見たらAkira sunsetが提供していた。そりゃ好きだわ。

「誰も彼もが夢に出会える訳じゃない 見つけられた人の方が幸せな人生なのか?」

この問いかけが超絶のエモ。そして「今はわからない でも進むしかない」とアンサーが入る。歌詞を読み込んだ上でPVを見るとおそらく泣いてしまうくらい「闇ソング」だ。優くんもボーカルに入っているがぜひ、「僕なりの自由 唯一の光」と歌う優くんの表情を見て欲しい。良い顔をしている。

 

予約イベ・リリイベでは今までと構成を変えてきて、過去に発表した曲も披露していた。おそらく「新生銀河団」のお披露目みたいなものもあるのだろう。毎回やる曲が変わるので、お楽しみ的な意味もあって通ったファンは楽しかったと思う。

 

その後地方の大きなイベントに出たり、よしくんがハイステに出たり(嬉しいので大文字にしました)、いろいろあった。

いろいろの途中に、番ボNEXTという候補生の集まりで初めて舞台が行われた。木原くんとよしくんがWで座長をすることとなり、初舞台からたった2年で座長をつとめたよしくんはやっぱ凄いよな、と思った。初舞台で16エンジェルと自己紹介していたあの頃が嘘みたいだった。

番ボNEXTはその後FCイベを開催し、そこで銀河団は新曲を披露した。「Special Night」は大人系で正直またか…と思ってしまってあまり刺さらなかった。あんまり「銀河団の曲ってこういう系」みたいになってほしくないな〜と個人的に思っていて、同じような曲調は避けて欲しいな〜〜〜〜〜と願っている。。。まあ、シングルにしたときのカップリングとの兼ね合いもあるんだろうなとか思うけど。。。単体で聞いたらすごくすごくオトナな曲で、ボーイズからメンズになったのか、としみじみしてしまう。。。

 

銀河団の成長があまりに指数関数的*2で、見ているだけで目まぐるしいほどだけれど、その分応援していてかなり楽しいしやっぱりなんだかんだ銀河団が好きだ、と思える夏だった。

 

さて年が明けてワンマンがあった。もう3回目か〜と思うと感慨深い。構成は木原くんが担当したそうで、セトリが銀河団ファンクラブ会長*3が作りました感が溢れていて好きすぎて木原くん天才か???????と思った。

すっかり見慣れた今の5人の銀河団はもはや「新生銀河団」ではなかった。今を刻む一瞬一瞬が最新で、そして最高の状態だ。

新曲も2曲ほど披露されて、これがすごく良かった〜〜〜1曲目は「graduation」、卒業ソングだ。いや、卒業ソングあるじゃん!持ってるじゃん!と思ったけど、何て言うか…「HALLO AGAIN」は中学校の卒業式、「graduation」は高校・大学の卒業式みたいな違いがある。圧倒的に大人になっていた。だからこそ、しっとり聞いてたら「あれ?解散するのかな????」と不安に思ってしまうくらいだった。解散しないよね!しないよね!!!!!!!

2曲目が会場をざわつかせた「Umbrella」で、傘を借りパクされた人の歌だ。ビニ傘を使った演出も斬新でよかったし、このくらい斬新な曲があるとやっぱりこちらとしても楽しい。ワンマンのタイトル「Brand New Door」の通り新しい扉開けたな、と思えた一曲だった。

このワンマンではデビュー曲「Connected to U」を披露しなかった。おそらく木原くんは何かの意図を持っているのだろうけど、「デビュー曲はセトリの中にいれないとおかしい」という概念を取っ払ったところは、素敵だと思う。

 

というわけでようやく2月25日に丸3年を迎える、銀河団

 

銀河の起源と同じように、ビッグ・バンを起こして今まさに宇宙に広がっていく、5人組ダンス・ボーカルユニットだ。

 

SMEにはたくさんのボーイズグループがあって、それぞれ個性を持って活動している。もっと言ってしまえば、東京、日本、世界には素敵なグループが星の数ほど存在しているだろう。

 

宇宙のように広いこの世界で、やっぱり銀河の果てまで輝く星になってほしい。

 

銀河団、結成3周年おめでとう。4年目も応援してます。

*1:ちなみにこの曲が披露される時は事前に「タオルを持ってこい」と暗示がある。

*2:指数関数的という言葉は大変便利な形容詞だと思うけど、底を1より大きいと定義しないとほぼ意味がないんだよなあ

*3:甘くはないぜ!2を参照